ユキコク

私の剥脱性口唇炎の症状詳細~発症から完治まで~

今回は、オリーブオイルアレルギーで発症した私の剥脱性口唇炎の症状を、発症から完治した6年目まで詳しく書いていきたいと思います。

剥脱性口唇炎発症

発症は2013年の11月だったと思います。最初は、唇の内側の皮が白くふやけたように捲れてきて、それを手で擦って取り除いていました。
それから3カ月くらいは同じような症状だったと思います。


この年、ちょうど20歳になった年で、成人式の式典の時もふやけていた記憶があります。
症状としてはとても軽かったので、成人式の写真は違和感なく撮れていて、本当に運がよかったなと感心してます。



この口唇炎が始まったのが、20歳過ぎてからだったので、最初はアルコールを物凄く疑いました。
おかげで今でもアルコールはそんなに飲まないです。(オリーブオイルアレルギーだと気付いてから、たまに飲むこともありますが、唇に影響はありません)



そして3カ月後くらいから、ついに皮が厚くなっていきます。唇も赤く炎症を起こしていきました。


このくらいの時に初めて病院に行った気がします。
薬として出されたのは、唇が炎症をしていると見なされ、例に漏れずステロイドとワセリンステロイドを塗っても皮は捲れ続け、そればかりか赤みも全くひきませんでした。
ステロイドでたった少しの唇の炎症すら止められませんでした。



ステロイドが効かないならこれはやっかいな病気だなとここで初めて気づき(親が医薬品関係の仕事をしていた為、薬に少し詳しかったんです)、インターネットで調べ、この剥脱性口唇炎に辿り着きました。
そして私はこの病気だと確信しました。



当時インターネットで調べても、完治している人は出てこなかった気がします。(私が見落としていただけかもしれません。)



この後、漢方や様々な治療薬など、色々試しますが全て良い結果には結び付きませんでした。



発症から1年目

やっと写真で残してくれています!(笑)
2014年12月
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2015年9月
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この年は写真を毎月のように撮っているのですが、何の治療をしていたか等の情報が全くありません。悪しからず。



このくらいの時には、インターネットで剥脱性口唇炎に良いと書かれていることを片っ端からやっていた気がします。
唇の皮は一週間以内でターンオーバーしてると言われているので、一週間毎に違う治療法を試していました。


例えば、脱保湿や、唇に水をつけない(これは難しすぎた)、断食(3日)、ビタミンb摂取、添加物抜き、砂糖抜き、などなど。
ありとあらゆることを試してました。


全くの見当違いのことをしていたので、ここからどんどん悪化していきます。



発症から2年目

2015年12月
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悪化の一途をたどる口唇炎。炎症が酷く、口角炎も治らず、唇が常に熱を持っているような状態でした。


この年に大学を辞めます。2015年の夏頃から大学には通ってませんでした。
休学という選択肢もあったんですが、そうしなかったのは、色々調べていく中、闘病していく中で治る気がもうしなかったんですよね。
普通に生きる人生を諦めた年です。



発症から3年目

2016年12月
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この写真を最後に毎年撮っていた唇の写真が途絶えます。
(この後2019年12月まで唇の写真を撮っていません。)
この写真の時が精神的に一番辛かった時期です。この写真の前後は唇の写真だけでなく、日常的な写真も全くありません。


そしてこの年に、わたくし、ゆき、付き合っていた彼と同棲を始めます
(こんな唇で彼氏いたのかよと絶句されると思いますが、いました。ちなみに剥脱性口唇炎になる前からお付き合いしていた方です。
私がこの病気をしてからも、世の中や人に対してあまり悲観的にならずに生きているのは、彼のおかげと言っても過言ではないほどに、私の人生に良い影響を与えてくれている方です。)


同棲を始めたと同時に口唇炎が段々と良くなっていきます。
(オリーブオイルの摂取量が実家にいたときに比べて半分ほどになったからだと思います。あと良いオリーブオイルを使っていなかった(笑)ので、アレルギーになる成分が少なかったのだと思います。)


発症から4年目

やってまいりました、運命の4年目。2018年4月にオリーブオイルアレルギーに気づきます


その前にこの年は、私にとってかなりビッグイベントがあった年でして、わたくし、2018年2月に結婚してます。
同棲から数カ月、剥脱性口唇炎は少しは良くなったけど、まだまだ原因を突き止められず皮が剥け続けてる頃に結婚しました。


結婚式を5月に予定していたので、本当にギリギリでアレルギーに気付きました。オリーブオイルアレルギーかもと気付いて意識して抜き始めてから、1か月後には見違えるほどに唇は良くなり、皮は多少剥けるものの、保湿をしてから口紅を塗ったら半日は皮を剥かないで過ごせるようになっていました。


(結婚式は親族だけで行いました。写真もばっちり綺麗に残すことが出来ました。
成人式のときといい、つくづく私は運が良いとしか言えません。)


発症から5年目

4年目にオリーブオイルアレルギーに気付いてから、かなり良くはなったものの、薄く皮が剥け続ける日々を送っていた5年目。
1年目より少し良くなったくらいの症状でそんなに苦労することもなく過ごせていました。


1週間から2週間に一回はオリーブオイルを食べていたし、なかなか厳密に排除することが難しくて(イタリアンラブのため)これくらいの皮剥けは仕方ないのかと、完治を諦めていた頃です。



発症から6年目

運命の6年目、今年、2019年、今この時。

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(いきなり小説風)

  • ゆき26歳の話-

12月に入り、寒さが身体に染み入る日々。
とうとう寒さに堪えた彼女は、1日中お腹にカイロを貼るという奇々怪々な行動をしはじめてから、1週間が経とうとしていた。

最近の彼女は、唇の皮のことなど大して気にならなくなっていた。お風呂に入れば自然に薄い皮は剥けていたし、化粧をするときに邪魔な皮は何の気なしに手でむしっていたからだ。(絶対にマネしないでね)

ふと彼女は気付いた、「あれ?今日、唇の皮剥いてない気がする」
慌てて鏡を覗き込んだ。

唇の皮が剥けていない。

何年ぶりにこんなに普通の唇を見ただろうか。
いや、まだ油断してはいけない。また剥けてくるかもしれない。
そんなことを思いながら、彼女は日常に戻った。

しかし次の日もまた次の日も唇の皮は剥けなかった。

やっと、やっと完治したのか。

彼女は脱力感に襲われた。
うれしい、しかし完治した理由がいまいちパッとしない。
こんなにあっさり治って良いものなのか?たかがお腹にカイロを貼っただけだぞと。



はい。
というわけで、こんな感じで2019年12月完治に至りました。
とはいっても昨日、また皮が剥けてしまったのでまだまだ完治とは言えないかもしれませんが、とりあえず数日間、皮が剥けない生活を過ごすことが出来ました。
今日は昨日の皮剥けが若干残っていますが、たぶんカイロを貼り続けたら2、3日で治ると思います。



今後は身体を温めることに重きを置いて過ごしていこうと思っています。


おわりに

今回、私の剥脱性口唇炎の症状をまとめてみたんですが、改めて長い期間だったなと痛感しました。
しかし剥脱性口唇炎を調べると、さらに長い期間闘病を続けていらっしゃる方もいて、本当につらい日々をお過ごしのことと思います。




私の経験がほんの少しでも何かしらの治療のヒントに、役に立てればと思ってます。



ゆき